アニメを見るためにNetflixに登録したのだが、せっかくなので大好きなホラー作品も見ていこうかなぁ~という想いで始まった、
「く ネトフリ ホラー チャレンジ」通称「くネホチ」。
始まりは5月。7/7に福岡でAqoursのライブがあるから、それまでの3ヶ月間でとりあえず100本見よう!と気合を入れて始めた。
結果はギリギリだったが無事100本視聴達成。
せっかくいろいろ見たし、今回はその100本の中から独断と偏見で大賞を決めたいと思う。
という企画です。
部門は
大賞-1本
入選-10本(ランキング形式)
佳作-3本
く 特別賞-1本
でいこうと思います。
当然だけどバンバンネタバレ書くよ。でもネタバレなんかに負けないパワーのある作品だらけだから気にせず読んでね!
あらすじと感想がごっちゃになったよくわからん文になってると思うけど許してね。
グダグダ書くのもめんどくさくなってきたのでさっそく逝っちゃいましょう!
まずは佳作から!
佳作 -3本
惜しくも入選とはならなかったが、ポテンシャルはじゅうぶんあるよ!
って作品を3本。
1本目
サイコパス 地下戦慄 (2015年 イギリス)
「婚約予定の彼氏が浮気してるっぽいから、彼が使ってる貸倉庫に忍び込んで日記見たろ!」→「ンギョオオオオオなんかバケモンいるううううきめええええええええ!!」
荷物が保管されている地下4階は薄暗くじめっとした空間で、じわじわと異様な雰囲気に変わっていき、突然現れた口を工具用ホッチキスで止められた化物に襲われる!という展開はありきたりだが悪くない。途中で刑事とヤク中マンが合流するけどすぐに喧嘩別れ。このへんもうちょっと上手くやれなかったかなぁ~~~。男どもが頼りなかったのもなんだかなあ。
普通に人殺しのバケモンなのに、何でタイトルが「サイコパス」なんだろう?って思っていたが、後半で「倉庫の受付のオッサンは人間を捕まえて監禁しているサイコパス野郎で、ホッチキスのバケモンも捕まった人間の中のひとりだった!」という展開になり納得。
さらに、倉庫に入った目的が彼氏の日記を見るためではなく、本当は主人公が売春していた過去が綴られた自分の日記を処分するためだった、という真実が明かされるなど、二転三転していく展開はなかなか面白い。
無駄にスケールを広げずにしっかりまとまっているんだけど、とにかく演出がイマイチだった気がした。展開の「繋ぎ」もテンポが悪かったと思う。バッドエンドの魅せ方は非常に良かった。怖いよぉ。
テンポや演出の面でツボに入っていれば間違いなく入選上位には入っていた。ということで佳作入りです!!ホッチキス怖ぇえぇ~~~~~~~~~~!!!!
2本目
絶叫学級 (2013年 日本)
「人間が、一番怖い」←それな・・・・・・
佳作2本目は少女漫画原作のJホラー。
「誰よりも可愛くなりたい」という願望を持つ主人公・加奈が、ひょんなことから雑誌のモデルに取り上げられ、それをきっかけに学園の女王・リオから「いじめ」の標的にされる。
音と映像でド派手に演出されたいじめのシーンはめちゃくちゃ気持ち悪くて不快感があって良かった。でも、いじめられている側の精神的な部分の描写がもっと欲しかったかなあ。
旧校舎にいる黄泉という霊が「大切なもの」をひとつ奪う代わりに、何でも願いを叶えてくれる、という設定が、ドロドロとした女子の学生世界と非常にマッチしていた。加奈は最初「いじめのない学校にしてほしい」と願うが、こころの奥底にある強い願望「誰よりも可愛くなりたい」という願いを優先してしまう。これがとにかく良かった。人間の欲は簡単には折れないし、強くて歪なんすよね。結果、加奈はリオと肩を並べ学校の頂点に立つのだが、今度は加奈の親友・恵梨花がいじめのターゲットにされてしまう。この展開も良かったねえ。
旧校舎の幽霊・黄泉ちゃんは基本的に人を襲ったりはしない。あくまで人間の願いを聞き入れて、それを叶えるだけ。じゃあ黄泉ちゃんいなくても話作れそうじゃね?と思ってしまうのだが、黄泉ちゃんの「大切なものをひとつ奪う」という部分が絶妙。肩を並べたリオは死んで、親友の恵梨花は陰で加奈を恨む。「友達」という存在を奪われた加奈だが、これが100%幽霊の仕業と言えないのが面白いのだ。加奈の立ち振る舞い、発言、行動。どれも本人の意思のもとで動いた結果であり、「なるべくしてなった」という結果が生まれている。人間、なんすよね・・・・・・。
「誰にも負けない画家になる」野望を持つ、親友”だった”恵梨花が最後に「私、やっぱり美しいものが描きたいんです。こんな世界だからこそ・・・・・・」と言って旧校舎に向かうラスト、最高!!
「闇を知った人間だけが本当の光を描けるんだね」←先生の返しのセリフ、きとるな・・・
キまってるシーンや演出はそこそこあって面白かった。ただ全体的なパワー不足感がねえ。あと10分くらい尺を増やして細かい部分を掘り下げるか、逆にどこかのエピソードを思い切って削ったりしたら良かったかもしれん。
それでもめっちゃ良かったです!くネホチ100本目にふさわしかった!佳作入り!
いしかわえみ先生ご出産おめでとうございます!!コミック買い始めてもうそろそろ10年だ!!!これからも応援してます!!黄泉ちゃんすこっこここここここ
3本目
ABC・オブ・デス(2012年 アメリカ ニュージーランド)
まさに 「死」のオリンピック!!!
【世界15カ国の人気ホラー監督26人が、それぞれアルファベットの1文字を与えられ、それに基づいた自由な発想や手法で「死」をテーマにした5分の短編映像を作る!!!】
要するに5分のオムニバス作品が26本あるよ。っちゅうわけや!!
ッヒョ~~~たまんねえ!!!二時間あるのマジ!?って最初は思ったんだけど、5分で次の話に行くし世界観も魅せ方もバラバラで、飽きずに見れたどころか気がついたら2時間経ってた。いいねいいねえ~~~
お気に入りは
D「Dogfight(ドッグファイト)」
L「Libido(性欲)」
R「Removed(切除)」
S「Speed(スピード)」
T「Toilet(トイレ)」
X「XXL(ダブルエックスエル)」
です!「Removed」はメッセージ性を強く感じて良いなぁ~~~!って思ってたら監督がセルビアン・フィルムの人で驚いた。良い子は見ちゃダメだよ。でもやっぱこれ作れるんならセルビアン・フィルムはできるわな~~~~~~~~といったところだ。ホントに良い子は見ちゃダメだよ!ムカデ人間2で我慢しなさい!
作品は2まであるんだけど全体的なクオリティは1の方が良かったのでこっちを佳作に。3どころかまだまだ続編を作っていけるコンセプトだし、もう死ぬまでやってくれ~~~~~!!!!
以上3つが佳作でした。
好きですねぇ~~好きですねぇ~~~!いいねいいねえ~~~!!!
どれもポテンシャルの塊って感じ。いいねえ~~~~!!!
入選 -10本 (ランキング形式)
次は入選作品10本!
数が多いので明確に順位をつけてみました。
どれも佳作超えのおもしろ作品ばかりです。総てオススメですよぉ!!
じゃあランキング発表イクゾ~~~~~~~~~~~~!!!
10位
グレイヴ・エンカウンターズ2 (2012年 アメリカ カナダ)
正直、1はあんまり面白くなかったんすよね。
いや、面白くないことはないんだけど印象薄いというかイマイチぱっとしないというか。まあ面白くなかったんすよね(どっちやねん)
でもこの1があまり面白くないことによって、続編である2が信じられんくらい面白い作品になった。と俺は思った。
2の導入は「グレイヴ・エンカウンターズとかいう映画つまんねw」「グレイヴ・エンカウンターズすこ」みたいな感じで、大勢の人々が前作「グレイヴ・エンカウンターズ」の感想を動画でレビューするシーンから始まる。そんな中、一際声高に映画をボロクソに言う主人公。「俺の方がおもろい映画作れるでw」とまで。
主人公は映画監督を目指す大学生。学校の仲間たちと日々自主制作映画の撮影に励むのだが、この自主制作映画がびっくりするくらいありきたりでつまらん(笑) これがめっちゃイイんすよね。面白い映画作れないんすよ。クリエイターとして酷評し、自分の方が面白いものを作れる!って発信するのは凄いことだけど。
そんな主人公のもとに、謎の宛先から前作「グレイヴ・エンカウンターズ」の未公開映像が送られてくる。「あの映画は本物なのか?」と思った主人公たちは仲間と共に前作の舞台である廃病院に行き、怪異に遭遇する。ここで面白いのは、意志を持った怪異が「カメラを回し続けろ」「映画を完成させろ」と血文字?のようなもので何度も主人公たちを脅迫してくるシーンがあること。
そう、この怪異、「お前ワシらより面白いもん作れるって言ったな?ほ~~ん、じゃあ案内するからココに来いや。ほんでワシら暴れたるから実際に面白いモン撮ってみろや!!!!!オラァ!!」っていうひねくれ野郎だったんすよね。
正直、シチュエーションとしては前作とあまり変わらず真新しいものはなかったんだけど、このひねくれ脚本ひとつで俺のツボに刺さってしまった。冒頭のレビューも、実際にネットに書き込まれたものらしい。ひねくれすぎ!
何かに対して「つまらない」っていうのは自由だし、「じゃあお前が作ってみろ」っていう返しも間違ってると俺は思ってるんだけど、そいつをほぼ無理矢理に引き込んで「オラアァァァァ作ってみろやオラァァァァ!!」ってやるのが民度最悪怪異って感じで最高だった。一応主人公はクリエイターではあるんだけど。でもクリエイターかどうかより「俺の方がオモロイの作れる」という言葉に反応したんだと思う。ヒャ~怖い。
というわけで前作そのものを利用したひねくれ映画(褒め言葉)が10位にランクイン!
どんどんイクゾ~~~~~~
9位
アバター (2011年 日本)
この映画・・・・・・草
地味女がレアアバター手に入れて成り上がるの草
バタフライ花魁とかいうアバター草
コンビニで100万円出してウェブマネー買うの草
崇拝の証がガスマスクなの草
いちいちスローモーションになるの草
ガスマスクJK集団が街中を全力疾走するの草
てかこの映画・・・・・・草
めっちゃアホアホなストーリーだけど、キめるときは超ド級のフルスイングでバッチリ決めてきて最高だった。主演は橋本愛さん。メイクですんげぇ~~地味な顔になってるんだけど、レアアバターを手に入れて学園の神になったあたりで整形をするシーンがあるんす。これがホントに面白い。だって整形したら橋本愛になってるんだよ?ヤバくない?過去に地味な主人公をコケにしてきたイケメンヤリチン野郎が、整形に気付かずナンパしてきたところを軽く一蹴するところはマ~~~~~ジで気持ちよかった。
そしてこの映画の肝の部分なんだけど、因果応報で終わらないというのがめちゃくちゃイイんですよね。整形して母親には他人扱いされるけどもう止まれない。ライバル?の罠にハマるも「そんなんいいからアバター寄越せや」とアッサリ。しまいにはライバルを殺してしまうがレアアバターGETでやったネ!という始末。
最後は別のSNSが流行ってしまい、今まで積み上げたものや失ったものが総てパーになり、学園の地位もドン底に。普通ならここで終わり。因果応報!報いの時が来たぞ!これから苦しみな!で終わるんすよね。しかしこのアバター、そうはいかない。主人公は新しいSNSを即開始してこの世界でも成り上がる決意をして終わる。これがね、すンげぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~気持ちいいんす!!整形をするシーンがちょうどミッドポイントに当てられてて、そこからはもうアバターの修羅として生きているんすよね。「あ~あ」と思う場面で絶対「マジ!?」ってなるような言動をするんす。それが爽快感として伝わるのでホントに気持ちいい。
展開や映像、演出もバラエティ豊かで飽きることなしの超名作です! 「ん?」っていう部分はそこそこあるけど、見せたいところ、伝えたいところにしっかり力を入れていたので気にならなかった。
とりあえずひとつ言えることは・・・・・・ソシャゲやめろ
次ィ!
8位
ヒューマン・レース (2012年 アメリカ)
これ・・・・・・おもれ~~~~~~~~~~~!!
老若男女80人が謎の空間に拉致される。生き残るのはひとりだけ。道から外れたら死ぬ。案内標識に逆らうと死ぬ。学校、刑務所は安全。草に触れたら死ぬ。二週遅れになると死ぬ。たったこれだけのルールを与えられて意味不明なレース開始。ンヒョ~~~理不尽!!!!
死ぬときは謎の力で頭がボン!耳が聞こえない人にもガイド音声が伝わる。要するに超常的な力の上で弄ばれるわけよ。
ここで面白いのは、別にレースしなくてもみんなで一つの場所に集まってれば誰も死なないということ。でもみんな極限状態で誰も信用できない。嘘をついて参加者を減らす、弱いものを陥れる。人間同士の殺し合いになっていく。これがメインの映画なんすよね。最終的に誰がどんな目的でこのレースをやらせたのかはわかるんだけど、そこは案外どうでもよくて。(逆にそこは描かなくても良かったのかも?とも思った。)
老若男女どころか、片足のない男、聴覚障害の男女、妊婦、老人、赤ん坊と様々な登場人物が出てくる。まるで人類を80人に絞り込んだみたい。もちろん善人と悪人もしっかり分かれて出てくる。良心と生き残るための執念がドロドロに殴り合うような展開、非常にいやらしくて良かったです。
あと、エピソードを回想で流した直後にそいつが死ぬ流れがいくつかあって、某ラプチャー大戦を彷彿とさせられてちょっとウケた。
次!
7位
Mr.タスク (2014年 アメリカ)
簡単に言うと、人間をセイウチ人間にしちゃお!って映画です。
めっちゃアホらしく聞こえるんだけど、実際アホ。
ただ、残酷なシーンと笑えるシーンの緩急がすごく上手くて、それぞれがお互いの印象に振り幅を与えて映像以上のモノを与えられた。
アバターと違ってこっちは因果応報。主人公のウォレスはポッドキャストでかわいそうな人間を見つけてはゲラゲラ笑って馬鹿にする民度最悪マン。そんなウォレスがある老人の家に取材に行くのだが、この老人がセイウチ大好き変態ジジイだった。
「昔、海で遭難した時に優しいセイウチに助けられたが、生き延びるために隙を見てセイウチを殺し、食べてしまった」
↓
「だからセイウチ人間を作り、タイマンのガチバトルをしてセイウチにリベンジするチャンスを与えたい!!」
・・・・・・!?
や、じゃあセイウチおる所いけや・・・と思うのだがこのジジイの狂気はそんな説得じゃ抑えられない。気がつけばウォレスは薬を盛られオヤスミ状態。その間に片足が無くなり、両足が無くなり、歯も抜かれ、腕と脇が接合され・・・いろいろやられてセイウチ人間になっちゃったよ!!ヒャ~~~~きめえ~~~!!!
てか因果応報のレベル超えとるがな。もう人間戻れないのキツすぎるがな。言葉も喋れないしペタペタ地面を這うことしかできない。すげ~アホっぽいんだけど俺はめちゃくちゃ残酷に感じて怖かった。ジジイがね、話を全く聞かないのよ。どう説得してもとにかくセイウチ。何かあればすぐセイウチ。このジジイ怖すぎ。
セイウチにされてしまったウォレスも哀れで悲しかった。鳴き声がね、ゾッとするんですよ。それでいて悲しい。マジでつれえよ。ラストも、こころは人間でいられたことの辛さが前面に出てて後味悪すぎ。よくこんな映画思いついたな・・・とエンドロール中に思っていたら衝撃の演出。これは面白いし上手いと思った!や、でもこえーよ。
出オチに頼らず話もまとめててしっかり面白く作られてたと思う。キャラも立ってるし話の掛け合いも面白い。個人的には物凄く印象深い映画だった!!
ラブライブ!サンシャイン!!並びにうちっちーのファンは必見。
うちっちー、もしかしてお前もそうなのか・・・?
次だァ!
6位
ドロメ 女子編 (2016年 日本)
ドロメきたな・・・
女子編、男子編の二つがあって、ストーリーは同じ場所、同じエピソードの同時進行なんだけど男子と女子のそれぞれの視点の違いを分けて描かれている。今回は女子編がランクインだ。
これの面白いところはね、化物のドロメがクソ雑魚なんす。めっちゃ弱い。ドロメが吐く泥を浴びたらそいつもドロメになっちゃうけど、腹パンで元に戻る。ドロメ本体もちっちゃくてノロくて弱い。だからラストはみんなでボコる。フルボッコ。この映画はそのラストに至るまでの主人公の心の成長が面白い。男子校との合同合宿には昔告白したけどフラれてしまった男子がいて、合宿中はずっとトラウマを抱えていたけどドロメパニックによりトラウマを乗り越え想いを伝える。大量のドロメ相手に金属バットで無双する。怖さではなく、こういう思い切った展開にしてくれることで、こっちも気持ちよく見れたし後味も良くワクワクできた。
ふとした時にまた見たくなる、それでいて力をもらえるような面白い作品だった。
男子編はね、正直「女子編の補完」という印象が強かった。見るなら女子編→男子編→女子編(二回目)の順をオススメします。
ひょ~~~次!!
5位
放送禁止 劇場版~密着68日 復讐執行人(2008年 日本)
人気フェイク・ドキュメンタリーシリーズ「放送禁止」の劇場版。
今回は復讐執行人に密着した取材VTR。
このシリーズはいわゆる「大どんでん返し」も一つの楽しみなんだけど、今回はそれがめ~~~~~~~~~~~~~っちゃよく出来てた。情報のミスリードも上手いし、わざと違和感のあるシーンを入れて視聴者をガッチリ引き込ませて、揺さぶる。
どんでん返しのためだけの作品ではなく、それはあくまでも要素の一つになってて最初からしっかり面白い。
ノラムちゃんかわいいよノラムちゃん。ノラムちゃんすっこなあ。ノラムちゃそ~~~~~~~~~~~~~~~~オッヒョ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~すこすこすこすこ!!
放送禁止は個人的にこれか「恐怖の隣人トラブル」の二強かなあ。
次イクゾ~~
4位
残穢-住んではいけない部屋-(2015年 日本)
小野不由美原作。
小説家の主人公「私」が、読者から投稿された恐怖体験を元にホラー作品を執筆。そんな中、ある投稿者の遭遇した怪異を取材するうちに恐ろしい出来事に巻き込まれる。
これね、映像や怪異の内容としてはさほど怖くないんすよ。や、怖いんだけどインパクトがあるようなものでもなく、ああ、よくある怪談のような話だな、と思う程度の。
でもそれぞれの怪異が繋がって、すべての謎が解けて、ラストシーンの「そのあと」を想像するだけでもうとんでもない寒気がしたんす。めっっちゃ怖いやんけ~~~~~~~~~~~~~~~~~やめろや~~~~~~~~~オラァ~~~~~~!!!ってなっちゃった。これだよ、これが「怖さ」だよ!と恐怖の中で自分と対話してました。
中盤からはサスペンス色が強くなって、ホラーテイストのあるシーンは少なめに。ただ、しっかり話は進んでいくので面白い。次から次へと怪異が掘り出されて繋がっていくけど、「物語が進んでる感覚」をこっちに与えたまま展開していくので全く飽きない。
最近流行りのモキュメンタリーにしたほうが作りやすいだろうな、と思ったけど、ガッツリ「映画」として作ることで唯一無二の作品になったと思う。モキュメンタリー独特の強い勢いには頼らずに、話が持つ雰囲気と映画としての纏まりで勝負してる。怖いんだけど、すごく綺麗なんすよね。
「私」はこれからどうなるのだろうか。考えただけでゾッとする。怖い。そしてこの映画を見た俺にも「穢れ」が伝わっているのかもしれない・・・(最近熱中症&感染症になったからそれで勘弁してや)
みんなも怖い話には気をつけて。その話、聞いただけじゃ終わらないかもよ。
ベスト3いくぞォ!!!!!!
3位
インシディアス (2010年 アメリカ)
ジェームズ・ワンすげえよ。
3人の子供を持つ5人家族が、引越し先の新居で怪奇現象に巻き込まれるお話。
この映画、めちゃくちゃこわい。気を抜いたら「ギャーーーッ!」って叫びそうになる。外国のホラーでありがちな「急にでかい音出してビビらせる」ってのはこの映画でもそこそこ使われてるんだけど、こっちは急にじゃなくて「ビビるシーンが来るのがわかる」ようになってるところが多かった。たぶんワザと。
これだけ聞いたら「え?じゃあわかってるし怖くないやん」って思うやん。
ちゃうねん。怖いねん。わかってるのにめちゃめちゃ怖いねん。これね、急にビビらされるよりタチ悪いよホント。怖いシーンがくるのをわかっているのに怖がってしまう。これ無敵じゃね?ガイアVSシコルスキーみたいな感じになっちゃうわけよ。視聴者に避けられない恐怖与えまくってるのやべえよ。
話自体もしっかりしてて、王道なホラーではあるんだけども家族への感情移入のさせ方がめちゃくちゃ上手かった。家族の関係を深いところまで描いていて、思わず心配になってしまうし、思わず応援してしまう。そうすることで怪異に逢った時の恐ろしさも増す。面白い作りだ・・・・・・。シナリオも「怪異からの脱出」から「息子の救出」に上手くシフトできている。
ジェームズ・ワンは「SAW」シリーズで有名だけど、こんなにしっかりした人間ドラマを書けるなんて思ってなかった。すげえよ、すげえよジェームズ・ワン。
この映画を作る上でも「SAW」の要素(残虐で暴力的なもの)を出来るだけ避けることを意識していたみたいだ。いや、大成功だよ。狙って作家性を変えられるのは一流でもなかなかいないと思うよ。
洋ホラーでもトップクラスの面白さだったと思う。超オススメ!みんなで集まって布団かぶって見よう!そしてギャーーッ!と叫ぼう!
2位いくぜ!
2位
トリハダ-劇場版-(2012年 日本)
エゲブサに気をつけろ
エゲブサに気をつけろ
エゲブサに気をつけろ
エゲブサに気をつけろ
エゲブサに気をつけろ
エゲブサに気をつけろ
エゲブサに気をつけろ
※エゲブサ・・・エゲツないブサイク
深夜に放送してたドラマ「トリハダ」の劇場版。
劇場版でもやることは変わらず、人間を主軸にしたホラーオムニバスだ。ただクオリティがとにかく高かった。全編通してまさに鳥肌モノの話が繰り出されて満足感もしっかり味わえる。
多くは語らねえ、一つ言えることは・・・
エゲブサに気をつけろ、ってことだ・・・・・・。
さあ!次は入選作堂々の一位~~~~!
選ばれたのは・・・コイツだ!!!
↓ ↓ ↓
1位
鬼談百景(2016年 日本)
というわけで入選作品第1位は「残穢」のスピンオフ、小説家「私」に送られてきた投稿の数々を6人のホラー監督がオムニバス映像化した「鬼談百景(きだんひゃっけい)」でした!
これね、ちょ~~~~~~~~面白いよ。
まず作品を担当したそれぞれの監督たち、これはもうホラービデオ好きならみんな知ってる方々でまさにオールスター大感謝祭!もちろん作家それぞれの色もハッキリ出ててめちゃくちゃ楽しい。そしてぜんぶ怖い!!!!!!!!!!!
「ほん怖」「新耳袋」の超大当たりだけを詰め込んだような満腹感。おいしィ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!
それぞれのエピソードも短めで、そのぶん怖さと面白さがぎゅぎゅっと凝縮されている。ホラーというよりは怪談の映像化。怪談だから、原因がわからない。理由がない。理解ができない。だから怖い。シンプルイズベストやね。わからないものが一番怖いんす。
お気に入りは「赤い女」です。ホラー演出の底力を見せられた。素晴らしい!!
鬼談百景の100個目のお話が「残穢」なんすよね。この映画で語られた怪異も「穢れ」のひとつだと考えると怖いネ・・・。百物語をやると、百個目の話をするときに何かが起こるって言われるけど、残穢で「私」の身に起きた出来事は必然だったのかも。
そして100本視聴を達成したくネホチも・・・・・・・!?
オンキャ~~~~~~怖ぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!
以上10作品が入選でした。
どれも面白いので本当にオススメです!
どれから見ようかな、と思ったら10位から順に見ていくのもいいよぉ。
大賞
きたァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
強力な10作品を抑え、見事くネホチアワードの大賞に輝いた作品!!
ついに発表だァ~~~~~~~~~~~!!!
もけもけもけもけもけ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!
それでは発表です!大賞作品はこちら!!
↓ ↓ ↓ ↓
劇場版 稲川怪談 かたりべ (2014年 日本)
大賞作品は大畑創監督の「稲川怪談 かたりべ」でした!
「ぱちんこCR稲川淳二」の為に制作した映像作品の中で、とある理由からひとつだけ「お蔵入り」になってしまったものをメイキング映像込みで再映像化したもの。・・・・・・というコンセプト。
アイドルが廃校で再現VTRの撮影をするのだが、途中からマジもんの怪異に遭遇してしまう。これだけ聞くとよくある話だけど、ここで面白いのはPOV形式のモキュメンタリーなのと稲川淳二が出てること。あのね、やっぱり淳二そのもののチカラがすごくて。わちゃわちゃやってるアイドルの中に淳二が入るだけで一気に画面が、雰囲気が締まるんすよ。これがホントにすごいんす。唯一無二の説得力を持つ存在なんすよね。だって稲川淳二が怪異に遭遇してるのヤバない?
稲川淳二の「恐怖の現場」シリーズを見たことある人ならわかりやすいんだけど、これもまんまそれ。淳二、恐怖に怯えるアイドルで喜んでます。なんて奴ッッ!
そんな淳二も因果応報。出だしの語りと見事に繋がってめちゃくちゃ綺麗にまとまったラストを迎える。いや~~~上手いねこれ。怖くて、ワクワクして、笑えて、楽しめる。エンタメホラーの一級品だァ~~~~!!!!!
全体的に白石イズムというか「コワすぎ!」の影響を受けている印象はあった。しかしそこに稲川淳二という存在をブチ込むことでオリジナリティ溢れるものになっている。大畑さん、思い切りのある監督だなあ。鬼談百景では「一緒に見ていた」「赤い女」を担当していたよ。赤い女きとるな・・・・・・。
文句なしに面白いです。楽しめること間違いなし。
さあ、みんなも稲川怪談を見よう!
というわけでくネホチアワード2018大賞作品までの紹介でした。
3ヶ月間本当に楽しかった。やっぱりホラーっておもしろいね。
こんな長ったらしいブログ書いたのも久しぶりだし、パパっと締めて終わりますかね。
と、思うやん?
まだわからん
大どんでん返し来るぞ
↓ ↓ ↓
く 特別賞
ラバランチュラ 全員出動!(2016年 アメリカ)
ッヒョ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!
く 特別賞きたあああああああああああああぁぁぁああぁぁぁぁ!!!
ある意味「真の大賞」と言っても過言ではない特別賞に輝いたのは、超B級モンスターパニックホラー「ラバランチュラ」!!!!
巨大クモ×大量発生×ファイヤーブレス!!!
B級映画のツボを総て押さえつつ、独自性に富んだ設定や展開、それを最大限魅力的に伝える演出。どれをとっても文句なしの超一級品映画でした。
やりたいことをぜ~~~んぶ詰め込んでいて、それでいて綺麗にまとまっている。だからわかりやすいし引き込まれる。面白い。キャラクターも感情移入しやすく文句なしだ。ラストシーンで涙を流す人もきっといるだろう。とにかくとんでもないチカラを秘めた映画なのだ。
主人公は20年前にスターだった面影もなくオワコンになってしまった俳優のオッサン、コルトン。くだらない意地だけが残り、なんとか出演させてもらっているB級映画の撮影現場で今日も文句を垂れ流す。ついにはスタッフとケンカをして現場から飛び出してしまうのだが、なんとそのタイミングで火山が噴火。その中から大量に現れる溶岩グモ。街中の人々が襲われていく中、コルトンはクモパニックのせいで行方不明になった息子を探しながら人々を避難させ、溶岩クモと戦う。そしてコルトンは街の人々にとってのスター、ヒーローとなって再び輝きを取り戻していく。この展開がめちゃくちゃ気持ちいいし感動した。
主人公以外のキャラクターも文句なしだ。パワフルな妻、勇気あふれる息子、コルトンの大ファンのオッサン、シャークネードの主人公、映画の小道具担当のスタッフたち。どいつもこいつも魅力的で、展開が進むごとに引き込まれます。
クモも良かった。炎のブレスを吐いてくるクモやばくね?かっけえし怖ぇよ。この映画に出てくるのは溶岩グモ一種なのだが、魅せ方が上手い。主人公コルトンのパートでは戦って狩られる敵として、息子のパートでは人間を追いかけて襲う敵としてそれぞれ違う描き方がされている。だから展開もダレずに見てて飽きない。面白い。
そして終盤、クモを倒して人々を救う決意をしたコルトンが身に纏ったのは、20年前に自身が身につけた大ヒットアクション映画のヒーロースーツ。「ホンモノのヒーロー」として戦い、ロサンゼルスに光を照らすのでした。
DVD買っちゃったよ。これ、マジで面白いからぜひ見て欲しい。すこ。
というわけでく 特別賞でした。
これで全部発表したね。ひゃ~~~疲れたわよ。
ここにノミネートされなかった作品にも面白いのはたくさんあったし、まだまだ見てないやつの中に掘り出し物があるかもしれない。
たくさんの作品と出会って、時に自分を成長させ、時に自分を落胆させる。
大切なパートナーのような存在も見つかる。
くネホチとは、生きることそのものなのかもしれない。
そして俺は今、生きている。
そう、
くネホチは・・・・・・終わらねえ!!!!!!
現在は「くネホチ転生」として101本目以降もホラーを見ています!
今回のように、また発表する機会が来たらぜひ覗いてみて欲しいです。
光を浴びた名誉ある作品たちに大きな拍手を!
くネホチアワード2018、これにて閉会でございます!
ここまで読んで頂き本当にありがとうございました!!!!!
終わりま~~~す!!!
・・・・・・
ブン・・・・・・
ブンブン・・・・・・・・・・・・・
ブンブン・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブンブン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン・・・・・・
マダ・・・・・・終ワッテネェ・・・・ブンブン・・・・・
お前は・・・・・・ブンブンマン!?!?!?!?!?!?!?
光に当てられた名誉ある作品たち。
しかし、
「光」があれば「闇」もある。
「闇を知った人間だけが 本当の光を描けるんだね」by保坂まこと(絶叫学級)
あなたは知ることになる。
思い出すのもおぞましい、
くネホチの「闇」を・・・・・・・・・!!!!!!
To Be Continued......
2018/07/18 く